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Vercelの「Deployment was blocked」でデプロイが全部止まった。原因はGitHubアカウントの連携切れ

  2026年09月02日 11:00 / - PV

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こんにちは、Webサービス開発者のyuku_tasです。

簡単なプロフィール: MoldSpoon Inc.代表。開業から15年、業界に携わって20年。Webサイト/iOS/Androidアプリ開発から、データ分析業務・コンサル業務、ベンチャーから保険会社まで様々な案件を個人会社の形で請け負ってまいりました。詳しくはこちら

はじめに

いつも通りにmainへpushしたら、Vercelのデプロイが1件も走らなくなりました。

GitHubのコミットには赤いバツが付き、詳細を開くとこう書かれています。

Deployment was blocked

Vercelのダッシュボードを見ると、デプロイの状態はErrorでもCanceledでもなくBlocked。ビルドログは1行も出ていません。ビルドが失敗したのではなく、始まってすらいない状態です。

結論から書くと、原因はコードでもビルド設定でもなく、VercelアカウントとGitHubアカウントの連携が切れていたことでした。

症状:ビルドログが存在しない

まずこの症状の特徴を整理します。

  • デプロイ一覧には行が作られるが、状態がBlocked
  • ビルドログが空(「Cloning repository」すら出ない)
  • GitHub側のコミットステータスはDeployment was blocked
  • 直前まで同じ設定で成功していた
  • コードを一切変えずに再pushしても同じ

ビルドログが空であることが最大の手がかりです。ログが1行でも出ているなら、それはビルドの問題です。この記事の話ではありません。

なぜブロックされるのか

VercelのHobbyプランは商用利用が禁止されています。そしてprivateリポジトリを繋いでいる場合、Vercelは「そのコミットを書いた人が、このVercelアカウント(チーム)の持ち主本人か」を照合します。

照合に使われるのがコミット作者のGitHubアカウントです。

つまりこういう判定が入ります。

  1. pushされたコミットの作者のGitHubアカウントを見る
  2. そのアカウントがVercelチームのメンバーと紐付いているか確認する
  3. 紐付いていなければ「他人のコミットを勝手にビルドさせようとしている」とみなしてブロック

Vercel側でGitHub連携が切れると、2番が必ず失敗します。 自分のコミットなのに他人扱いされる、というのが今回の状態でした。

私の場合の落とし穴

さらに気づきにくくしていたのが、アカウント名が一致していなかったことです。

  • Vercelのアカウント名: yutav1
  • GitHubのアカウント名: yutav

同一人物ですが、名前が違います。GitHub側でyutav1を探しても存在しませんし、Vercel側の表示だけ見ていると「そもそも別人のアカウントでは?」と疑い始めてしまいます。

Vercelのアカウント名とGitHubのユーザー名は一致している必要はありません。紐付いてさえいればよいので、名前の違いは無関係です。ここで悩む必要はありませんでした。

ダッシュボードの案内に従わないこと

この状態になると、Vercelは親切に2つの解決策を提示してきます。

  • Proプランにアップグレードする
  • リポジトリをpublicにする

どちらも症状は消えます。ですが今回の原因に対しては、どちらも不要かつ不適切です。

Proは月額が発生します。public化はもっと重くて、リポジトリの全履歴が公開対象になります。 うちの場合370コミット以上あり、過去に何を混ぜたか全部見直す必要が出てきます。連携を直せば済む話に対して、払う代償として大きすぎます。

「課金を促す導線が出ているが、原因は課金と関係ない」という形なので、案内に沿って進めると余計なコストだけが増えます。

切り分け:コードは無関係だと確認する

先に確認しておくと安心できるのがコミット作者のメールアドレスです。

git log -1 --format='%an <%ae>'

これが過去に成功していたデプロイのコミットと同じなら、リポジトリ側は何も変わっていないことになります。原因は必ずVercel側の連携にあります。

逆に、ここが見慣れない値になっていたら別の話です。CIやツールが別のメールでコミットしていないか確認してください。

対処:GitHubアカウントを繋ぎ直す

やることは1つだけです。

https://vercel.com/account/authentication を開き、GitHubアカウントを再接続します。

接続済みに見えても、いったん外して繋ぎ直すのが確実です。認可が生きているように見えて実体が切れている場合があります。

繋ぎ直したら、空コミットでも構わないので新しくpushしてみてください。

git commit --allow-empty -m "デプロイ連携の復旧を確認する"
git push

ビルドログに「Cloning repository」が出れば復旧しています。

なお、既存のBlockedになったデプロイをRedeployしても直りません。 ブロックの判定はデプロイ作成時に行われるので、新しいデプロイを起こす必要があります。

Vercelの設定変更が「新しいデプロイを起こさないと反映されない」のはこの件に限りません。Node.jsのバージョン設定でも同じ現象が起きます。

よくある質問(FAQ)

Q. なぜ突然連携が切れたのですか?

はっきりした引き金は特定できませんでした。GitHub側でOAuthアプリの認可を整理したとき、パスワードを変更したとき、あるいはGitHubのセキュリティ設定を触ったときなどに外れることがあります。

大事なのは「何もしていないのに壊れることがある」と知っておくことだと思います。原因追及より復旧のほうが圧倒的に速いので、心当たりを探して時間を溶かさないでください。

Q. publicリポジトリでも起きますか?

publicリポジトリでは起きません。Vercelがコミット作者を照合するのは、Hobbyプランでprivateリポジトリを扱っているときだからです。

だからこそVercelはpublic化を提案してくるわけですが、それは「照合をやめさせる」という乱暴な解決です。原因が消えたのではなく、判定そのものが不要になっただけです。

Q. チームで開発している場合は?

同じ症状が、連携切れ以外の理由でも起きます。Hobbyプランのプロジェクトに、チームメンバーとして登録されていない人のコミットが入った場合です。

こちらは仕様通りの挙動なので、繋ぎ直しでは直りません。Proプランに上げるのが正しい対処になります。「1人で運用しているのに突然ブロックされた」のか「複数人が触っている」のかで、判断が変わります。

Q. Blockedのデプロイは課金されますか?

ビルドが始まっていないので、ビルド時間は消費されません。デプロイ一覧に行だけが残ります。気持ち悪ければ削除して構いません。

まとめ

VercelでDeployment was blockedが出たときの手順です。

  1. ビルドログが空か確認する(空ならビルドの問題ではない)
  2. git log -1 --format='%ae' でコミット作者が普段と同じか確認する
  3. 同じなら原因はVercel側の連携。https://vercel.com/account/authentication でGitHubを繋ぎ直す
  4. 新しいコミットをpushする(Redeployでは直らない)
  5. Proへの課金・リポジトリのpublic化は、この原因ではやらない

Vercelのアカウント名とGitHubのユーザー名が違っていても問題ありません。私はここで「別人のアカウントだからでは」と疑って遠回りしました。


この記事が何かのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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