2026年08月23日 13:00 / - PV

やっと花粉の目のシバシバが取れてきました...。
例年より スギの東京近郊の飛散完了は時間がかかっている ようです...。この時期だけ永久に感じますね。
そんな春を迎えているこの頃、Hackerの皆様は如何にお過ごしでしょうか。
この記事の初出は2024年3月です。立ち上げの手順そのものは今も通用しますが、前提となる数字は当時からかなり変わりました。 先に結論だけ書いておきます。
数字の詳細と出典は、記事末尾の 【2026年8月追記】 にまとめました。まずは当時の手順のまま、立ち上げから接続までを追っていきます。
PostgreSQLを最近触る機会が出そうで、せっかくですので 以前に本ブログにてご紹介したMySQLのサーバレス環境、Planetscaleの PostgreSQL版(というよりポスグレの方がサーバレスは広まっていますが)であるNeon をご紹介します。

クールな印象のUI
本記事ではまず、接続までを設定・試していきます。
下記のドキュメントを読み進め参考にしてまいります。参考URL: 公式ドキュメント
2024/3 現在 無料枠 として利用できる最小スペックは以下のようです。
要約しますと
あたりがポイントでしょうか。いかにも心許ない ですがこちらで試していきます。
【2026年8月 追記】 ここに書いた無料枠は、その後大きく拡張されています。プロジェクトは1個ではなく 100個、コンピュートは 最大2 CU(8GB RAM相当)までオートスケール します。「心許ない」という当時の評価は、現在は当てはまりません。詳しくは記事末尾の追記をご覧ください。
日本リージョンはないようなので、レイテンシが気になりますが取り敢えず シンガポール(ap-southeast-1)リージョン を選択し DB、プロジェクト名ともに 「test」 という名称を設定します。
【2026年8月 追記】 この判断は今も有効です。Neonに東京(ap-northeast-1)リージョンは2026年8月現在も追加されていません。 日本から使う場合、いまでもシンガポールが最も近い選択肢です。選べるリージョンの一覧は記事末尾の追記に載せました。
なお以下のスクリーンショットは2024年3月時点のものです。管理画面のデザインは変わっている可能性がありますので、画面が異なる場合は公式ドキュメントを参照してください。

※ 本番稼働のDBインスタンス立ち上げ時には適切な名称を設定してください。「test」ではセキュリティレベルが落ちます。
なんだかわからないまま初期設定を進めた 結果、PostgresDBがサーバレスで立ち上がってしまった...のですが パスワードが不明です。
よって、パスワードを設定します。

DB立ち上げ後のランディングページはこんな感じ
DBを立ち上げ終えたページで、 「Reset Password」 を押すと新しいパスワードが表示されるので手元にコピーして控えます。

こんなダイアログが出る
以下の公式ドキュメントページに接続方法が乗っているので試してみます。
参考URL: Connect a GUI application
こちらの方法では、pgAdminをGUIツール(OSでアプリとして動かせる)として紹介していますが、設定の各パラメーターをのみ見れば、Postgresのみならず、MySQLやredisなどさまざまなDBに対応している TablePlusでも見れるはず。
ということでやっていきます。
私の設定ではこうでした。上にあげたneonの公式ドキュメントに沿って記述します。
postgresql://test_owner:************@ep-rapid-hall-xxxxxxxx.ap-southeast-1.aws.neon.tech/test
^ ^ ^
|- <role> |- <hostname> |- <database>
具体的にはTableplusではこのようになります

それぞれこのように入れます。
こちらの画像のように設定し、「test」を押すと接続ができました!
初出から2年半が経ちました。立ち上げの流れ自体は大きく変わっていませんが、前提となる数字と、Neonという会社そのものが変わっています。 2026年8月時点の状況を、公式ドキュメントで確認できる範囲でまとめておきます。
本文で「日本リージョンはないようです」と書きましたが、この状況は2026年8月現在も変わっていません。
2026年8月時点でプロジェクトを作成できるAWSリージョンは、以下の8つです。
aws-us-east-1aws-us-east-2aws-us-west-2aws-eu-central-1aws-eu-west-2aws-ap-southeast-1aws-ap-southeast-2aws-sa-east-1日本から使うなら、いまでもシンガポール一択ということになります。本文でシンガポールを選んだ判断は、結果的に2年半経っても正解でした。
一時期提供されていた Azureリージョン(azure-eastus2 など)は 廃止 され、新規プロジェクトの作成はできなくなっています。AWSリージョンから選ぶ形に一本化されました。
参考URL: Regions - Neon Docs
本文では無料枠を いかにも心許ない と書きましたが、ここが最も大きく変わった点です。
左が本文を書いた2024年3月時点、右が2026年8月時点の無料枠です。
Neonは CU(Compute Unit) という単位を使っていて、公式の定義では 1 CU ≒ 4GB RAM + CPU + SSD です。つまり無料枠でも 最大 2 CU = 8GB RAM 相当までオートスケールする ことになります。2024年当時の「0.25 vCPU / 1GB RAM 固定」とは、もはや別物と言っていい水準です。
昔の情報を見て「無料枠では厳しい」と判断した方は、一度見直す価値があります。有料プランは Launch と Scale の2つで、どちらも月額固定ではなく従量課金です。コンピュートはLaunchが $0.106/CU-hour、Scaleが $0.222/CU-hour、ストレージはどちらも $0.35/GB-month となっています。
参考URL: Neon Plans / Pricing
2025年5月14日、DatabricksがNeonを約10億ドルで買収すると発表されました。
狙いはNeonのサーバレスPostgreSQLを自社のデータ基盤と組み合わせることで、AIエージェントがデータベースを作って使う用途に対応することだと説明されています。発表によればNeonのプラットフォーム上で作られる新規データベースの 8割以上が人間ではなくAIエージェント由来 とのことで、その流れを加速させる意図があるようです。
参考URL: Databricks Agrees to Acquire Neon(Databricks公式)
本文中では neon.tech を参照していますが、現在の公式サイトとドキュメントは neon.com に移っています。
neon.tech へのアクセスは neon.com へリダイレクトされるので古いリンクも動きますが、新しく参照するなら neon.com 側を見るのが確実です。
2026年8月現在、ありません。
アジア太平洋で選べるのはシンガポール(aws-ap-southeast-1)とシドニー(aws-ap-southeast-2)の2つで、日本から使う場合はシンガポールが最も近い選択肢になります。
レイテンシがシビアな用途では、この物理的な距離が許容できるかを必ず事前に検証してください。
プロジェクト100個・各0.5GBストレージ・月100 CU-hours までです。コンピュートは最大 2 CU(8GB RAM相当)までオートスケールします。
ただし ストレージは1プロジェクトあたり0.5GB なので、データ量が増える用途では早めに有料プランの検討が必要です。逆に、検証環境やブランチを大量に作る使い方には向いています。
2026年8月時点では、Neonは従来どおりサービスとして提供されており、無料プランも維持されています。ただし 買収後にプランや提供内容が変わる可能性はゼロではありません。 本番採用するなら、公式のChangelogを定期的に確認することをおすすめします。
参考URL: Changelog - Neon Docs
用途で切り分けるのが分かりやすいです。
本日はあくまでneonに接続するところまで を解説しました。次回以降は公式ドキュメントを読み進めつつ、PHPアプリケーション(Laravel)との接続方法や neonならではの癖 などを探っていきたいと思います。
【2026年8月 追記】 ここで予告した「次回」は、恥ずかしながらまだ書けていません。代わりに本記事へ2026年8月時点の情報を追記する形で更新しました。Laravelとの接続やNeonならではの癖については、実際に運用して確かめたうえで改めて書きます。未検証のまま書くより、確かめてから書きたいためです。
連載記事をお読みいただきありがとうございました!
引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。
Share Me!