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サーバレスPostgreSQL「Neon」の使い方。東京リージョンの有無・無料枠・接続まで

  2026年08月23日 13:00 / - PV

yuku_tasのアイコン

こんにちは、Webサービス開発者のyuku_tasです。

簡単なプロフィール: MoldSpoon Inc.代表。開業から15年、業界に携わって20年。Webサイト/iOS/Androidアプリ開発から、データ分析業務・コンサル業務、ベンチャーから保険会社まで様々な案件を個人会社の形で請け負ってまいりました。詳しくはこちら

やっと花粉の目のシバシバが取れてきました...。

例年より スギの東京近郊の飛散完了は時間がかかっている ようです...。この時期だけ永久に感じますね。


そんな春を迎えているこの頃、Hackerの皆様は如何にお過ごしでしょうか。

先に結論:2026年8月時点のNeonはこうなっています

この記事の初出は2024年3月です。立ち上げの手順そのものは今も通用しますが、前提となる数字は当時からかなり変わりました。 先に結論だけ書いておきます。

  • 東京リージョンは、2026年8月現在も存在しません。 アジアで選べるのはシンガポールとシドニーの2つだけです(本文で選んだシンガポールは今も現役です)
  • 無料枠は大幅に広がりました。 当時は「プロジェクト1個・0.25 vCPU / 1GB RAM」でしたが、現在は100プロジェクト・最大8GB RAM相当までオートスケールします
  • 運営会社が変わりました。 2025年5月、DatabricksがNeonを約10億ドルで買収しています

数字の詳細と出典は、記事末尾の 【2026年8月追記】 にまとめました。まずは当時の手順のまま、立ち上げから接続までを追っていきます。

概要

PostgreSQLを最近触る機会が出そうで、せっかくですので 以前に本ブログにてご紹介したMySQLのサーバレス環境、Planetscaleの PostgreSQL版(というよりポスグレの方がサーバレスは広まっていますが)であるNeon をご紹介します。

クールな印象のUI

クールな印象のUI

本記事ではまず、接続までを設定・試していきます。

下記のドキュメントを読み進め参考にしてまいります。参考URL: 公式ドキュメント

2024/3 現在 無料枠 として利用できる最小スペックは以下のようです。

  • Projects 1 Neon project
  • Branches 10 branches
  • Databases Unlimited
  • Storage 0.5 GiB
  • Compute Always-available primary branch compute, 5 compute hours (20 active hours)/month on branch computes. Free Tier computes have 0.25 vCPU with 1GB RAM.

要約しますと

  • 作れるプロジェクトは1個だけ
  • 500MBのストレージ
  • 0.25の分割CPU

あたりがポイントでしょうか。いかにも心許ない ですがこちらで試していきます。

【2026年8月 追記】 ここに書いた無料枠は、その後大きく拡張されています。プロジェクトは1個ではなく 100個、コンピュートは 最大2 CU(8GB RAM相当)までオートスケール します。「心許ない」という当時の評価は、現在は当てはまりません。詳しくは記事末尾の追記をご覧ください。

立ち上げまで

日本リージョンはないようなので、レイテンシが気になりますが取り敢えず シンガポール(ap-southeast-1)リージョン を選択し DB、プロジェクト名ともに 「test」 という名称を設定します。

【2026年8月 追記】 この判断は今も有効です。Neonに東京(ap-northeast-1)リージョンは2026年8月現在も追加されていません。 日本から使う場合、いまでもシンガポールが最も近い選択肢です。選べるリージョンの一覧は記事末尾の追記に載せました。

なお以下のスクリーンショットは2024年3月時点のものです。管理画面のデザインは変わっている可能性がありますので、画面が異なる場合は公式ドキュメントを参照してください。

neon2.png

※ 本番稼働のDBインスタンス立ち上げ時には適切な名称を設定してください。「test」ではセキュリティレベルが落ちます。

パスワードを設定

なんだかわからないまま初期設定を進めた 結果、PostgresDBがサーバレスで立ち上がってしまった...のですが パスワードが不明です。

よって、パスワードを設定します。

DB立ち上げ後のランディングページはこんな感じ

DB立ち上げ後のランディングページはこんな感じ

DBを立ち上げ終えたページで、 「Reset Password」 を押すと新しいパスワードが表示されるので手元にコピーして控えます。

こんなダイアログが出る

こんなダイアログが出る

TablePlusで接続してみる

以下の公式ドキュメントページに接続方法が乗っているので試してみます。

参考URL: Connect a GUI application

こちらの方法では、pgAdminをGUIツール(OSでアプリとして動かせる)として紹介していますが、設定の各パラメーターをのみ見れば、Postgresのみならず、MySQLやredisなどさまざまなDBに対応している TablePlusでも見れるはず。

ということでやっていきます。

具体的な接続子を抽出

私の設定ではこうでした。上にあげたneonの公式ドキュメントに沿って記述します。

postgresql://test_owner:************@ep-rapid-hall-xxxxxxxx.ap-southeast-1.aws.neon.tech/test
                ^                    ^                                                   ^
                |- <role>            |- <hostname>                                       |- <database>

具体的にはTableplusではこのようになります

  • User: test_owner
  • hostname: ep-rapid-hall-xxxxxxxx.ap-southeast-1.aws.neon.tech
  • database: test
  • Password: 前述の方法でリセットしておく
それぞれこのように入れます。

それぞれこのように入れます。

こちらの画像のように設定し、「test」を押すと接続ができました!

【2026年8月追記】Neonのいま

初出から2年半が経ちました。立ち上げの流れ自体は大きく変わっていませんが、前提となる数字と、Neonという会社そのものが変わっています。 2026年8月時点の状況を、公式ドキュメントで確認できる範囲でまとめておきます。

リージョン:東京はいまも無い

本文で「日本リージョンはないようです」と書きましたが、この状況は2026年8月現在も変わっていません。

2026年8月時点でプロジェクトを作成できるAWSリージョンは、以下の8つです。

  • US East (N. Virginia) ... aws-us-east-1
  • US East (Ohio) ... aws-us-east-2
  • US West (Oregon) ... aws-us-west-2
  • Europe (Frankfurt) ... aws-eu-central-1
  • Europe (London) ... aws-eu-west-2
  • Asia Pacific (Singapore) ... aws-ap-southeast-1
  • Asia Pacific (Sydney) ... aws-ap-southeast-2
  • South America (São Paulo) ... aws-sa-east-1

日本から使うなら、いまでもシンガポール一択ということになります。本文でシンガポールを選んだ判断は、結果的に2年半経っても正解でした。

一時期提供されていた Azureリージョンazure-eastus2 など)は 廃止 され、新規プロジェクトの作成はできなくなっています。AWSリージョンから選ぶ形に一本化されました。

参考URL: Regions - Neon Docs

無料枠は「心許ない」どころではなくなった

本文では無料枠を いかにも心許ない と書きましたが、ここが最も大きく変わった点です。

左が本文を書いた2024年3月時点、右が2026年8月時点の無料枠です。

  • プロジェクト数 ... 1個 → 100個
  • ストレージ ... 0.5 GiB → 0.5 GB / プロジェクト(ここはほぼ据え置き)
  • ブランチ ... 10 → 10 / プロジェクト
  • コンピュート ... 5 compute hours(0.25 vCPU / 1GB RAM 固定)→ 100 CU-hours / プロジェクト(最大 2 CU までオートスケール)

Neonは CU(Compute Unit) という単位を使っていて、公式の定義では 1 CU ≒ 4GB RAM + CPU + SSD です。つまり無料枠でも 最大 2 CU = 8GB RAM 相当までオートスケールする ことになります。2024年当時の「0.25 vCPU / 1GB RAM 固定」とは、もはや別物と言っていい水準です。

昔の情報を見て「無料枠では厳しい」と判断した方は、一度見直す価値があります。

有料プランは LaunchScale の2つで、どちらも月額固定ではなく従量課金です。コンピュートはLaunchが $0.106/CU-hour、Scaleが $0.222/CU-hour、ストレージはどちらも $0.35/GB-month となっています。

参考URL: Neon Plans / Pricing

DatabricksによるNeon買収

2025年5月14日、DatabricksがNeonを約10億ドルで買収すると発表されました。

狙いはNeonのサーバレスPostgreSQLを自社のデータ基盤と組み合わせることで、AIエージェントがデータベースを作って使う用途に対応することだと説明されています。発表によればNeonのプラットフォーム上で作られる新規データベースの 8割以上が人間ではなくAIエージェント由来 とのことで、その流れを加速させる意図があるようです。

参考URL: Databricks Agrees to Acquire Neon(Databricks公式)

ドキュメントのドメインが neon.com へ

本文中では neon.tech を参照していますが、現在の公式サイトとドキュメントは neon.com に移っています。 neon.tech へのアクセスは neon.com へリダイレクトされるので古いリンクも動きますが、新しく参照するなら neon.com 側を見るのが確実です。

よくある質問(FAQ)

Q. Neonに東京リージョンはありますか?

2026年8月現在、ありません。 アジア太平洋で選べるのはシンガポール(aws-ap-southeast-1)とシドニー(aws-ap-southeast-2)の2つで、日本から使う場合はシンガポールが最も近い選択肢になります。

レイテンシがシビアな用途では、この物理的な距離が許容できるかを必ず事前に検証してください。

Q. 無料枠だけでどこまで使えますか?

プロジェクト100個・各0.5GBストレージ・月100 CU-hours までです。コンピュートは最大 2 CU(8GB RAM相当)までオートスケールします。

ただし ストレージは1プロジェクトあたり0.5GB なので、データ量が増える用途では早めに有料プランの検討が必要です。逆に、検証環境やブランチを大量に作る使い方には向いています。

Q. Databricksに買収されましたが、そのまま使い続けて大丈夫でしょうか?

2026年8月時点では、Neonは従来どおりサービスとして提供されており、無料プランも維持されています。ただし 買収後にプランや提供内容が変わる可能性はゼロではありません。 本番採用するなら、公式のChangelogを定期的に確認することをおすすめします。

参考URL: Changelog - Neon Docs

Q. SQLiteやPlanetScaleとどう使い分ければいいですか?

用途で切り分けるのが分かりやすいです。

まとめ

本日はあくまでneonに接続するところまで を解説しました。次回以降は公式ドキュメントを読み進めつつ、PHPアプリケーション(Laravel)との接続方法や neonならではの癖 などを探っていきたいと思います。

【2026年8月 追記】 ここで予告した「次回」は、恥ずかしながらまだ書けていません。代わりに本記事へ2026年8月時点の情報を追記する形で更新しました。Laravelとの接続やNeonならではの癖については、実際に運用して確かめたうえで改めて書きます。未検証のまま書くより、確かめてから書きたいためです。


連載記事をお読みいただきありがとうございました!
引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。

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